オブジェクト指向について

オブジェクト指向とは･･･

オブジェクト指向とは「全ての現象や概念をオブジェクトと捉え、オブジェクトとオブジェクトとの間のメッセージのやり取りで全ての現象は進んで行く」と言う考え方です。
オブジェクト指向には、次の３つの特徴があります。

オブジェクト指向言語では、先ずクラスを考えます。
オブジェクト指向言語におけるクラスとは、現実に存在する物を抽象化して表現したデータ構造です。
クラスの役割は同様な状態･振る舞いを持つオブジェクトの共通部分を抽出して１つの型を構成する事であり、此の為、クラスはオブジェクトを生成する為のテンプレートだと言われます。
クラスを基にメモリ上に生成されたオブジェクトをインスタンスと言い、インスタンスを生成する事をインスタンス化と言います。
クラス定義にはクラスを構成するメンバ変数･メソッドを記述します。
其の定義したクラスをテンプレートとしてインスタンスを生成し、生成されたインスタンスの間でメッセージのやり取り（メソッドの呼び出し）を行う事により、１つのプログラムを構成していきます。
Javaでクラスの主な構成要素はメンバ変数･メソッド･コンストラクタです。
クラスにメンバ変数とメソッドを定義する事で、オブジェクトのカプセル化が実現出来ます。
また、クラス定義の際にデータ隠蔽を行い、オブジェクト内部に対して外部から直接アクセスする事を防げ、オブジェクトの独立性を高められます。
クラスに定義されるメンバ変数には、static変数･インスタンス変数が有ります。

新しいインスタンスの生成は、コンストラクタを呼び出す事で実現され、コンストラクタはインスタンスの初期化手続きを定義したメソッドです。
クラスを定義する際にコンストラクタを定義しなかった場合には、特別なコンストラクタがコンパイラによって用意され、此をデフォルト･コンストラクタと呼びます。
オブジェクト指向プログラミングは、手続き指向の言語によるプログラミングとは異なり、処理を記述すると言うより、操作対象となるふくすうの物同士がメッセージを送り合って全体の処理を進めると言うイメージです。

オブジェクト指向においてのオブジェクト

オブジェクト指向においてのオブジェクトは、其のソフトウェアにとって意味が有り、明確な境界を伴う物理上･概念上の対象物の事を言い、属性（固有の姿･形･性質）･操作（固有の振る舞い）･関係（他のオブジェクトとの関係）･アイデンティティ（識別性）が有ります。

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